今回は、2026年開通予定の「エティハド鉄道」について、その概要や注目ポイント、不動産・観光・経済への影響などをご紹介いたします。
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📌エティハド鉄道(Etihad Rail)とは?

アラブ首長国連邦(UAE)全域を結ぶ、国家規模の鉄道プロジェクト。
旅客・貨物の両方に対応した全長約1,200kmに及ぶ鉄道網を整備し、主要都市や経済拠点を結ぶことで、UAE全体の経済成長と都市間の連携強化を目的としています。
・総延長:約1,200km
・最高速度:旅客 350km/h、貨物 200km/h
・主な都市:ドバイ、アブダビ、シャルジャ、フジャイラなど
・開通予定:2026年(アブダビ~ドバイ間:約30分)
・輸送目標(2030年):旅客 3,650万人 / 貨物 6,000万トン
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📌主な停車駅(予定)
ドバイ:アル・マクトゥーム国際空港、アル・ジャダフ
アブダビ:リーム島、サディヤット島、ヤス島、ザイード国際空港
その他:フジャイラ・サカムカム、シャルジャ・大学都市

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📌不動産市場への影響は?
✅駅周辺エリアで価格・賃料が上昇傾向に
鉄道駅の開業による利便性の向上に伴い、周辺の不動産価値は今後上昇が予測されています。
・駅近隣の物件価格:10~15%の上昇見込み
・特にアル・ジャダフ地区では5~7%の上昇が期待されています
✅今後注目の開発・投資エリア(ドバイ)
・ドバイ・サウス
・エマール・サウス
・ダマック・ヒルズ
・グリーン・コミュニティ
など

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📌都市間アクセスの進化がもたらす変化
アブダビ~ドバイ間の移動時間が約30分に短縮されることで、これまで注目度の低かった郊外エリアにも関心が集まり始めています。
✅住宅需要の地域分散と新たな居住地の形成
✅観光の広域化:ドバイ・アブダビ中心から他首長国へ
✅アクセス向上:シャルジャやフジャイラなど、沿岸・山岳リゾートへの移動がスムーズに
移動の自由度が高まることで、暮らす場所・訪れる場所において多様な選択肢に対応できるようになります。
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📌経済・物流への貢献
エティハド鉄道は、インフラ整備にとどまらず、以下のような役割が期待されます。
✅貨物輸送の効率化:物流コスト削減、環境負荷軽減
✅旅客輸送の利便性向上:地域経済の観光産業の活性化
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📌まとめ
エティハド鉄道は、UAEの生活・観光・ビジネスの可能性を大きく広げるプロジェクトです。
都市間移動の負担が軽減されることで、不動産市場では新たな注目エリアが生まれ、観光も一極集中から多様化・広域化へと変化が見込まれます。
2026年の開通に向けて、不動産・観光・経済・物流といった幅広い分野で世界中から注目を集めています。
🔗出典:TimeOut(https://www.timeoutdubai.com/news/etihad-rail-first-look-2026)
(https://www.timeoutdubai.com/news/etihad-rail-passenger-service-2026)