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新空港「アル・マクトゥーム国際空港」プロジェクトとは?

近年、エマール・サウスザ・オアシスといった住宅コミュニティを含む、ドバイ・サウス(Dubai South)の大規模開発が進行中です。

今回は、そのドバイ・サウスに位置し、世界最大規模となる新空港として注目を集めている
「アル・マクトゥーム国際空港(Al Maktoum International Airport)」プロジェクトについてご紹介いたします。

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✅基本情報

・正式名称:Al Maktoum International Airport(アル・マクトゥーム国際空港)

・略称:DWC(Dubai World Central)

・エリア:ドバイ・サウス(Dubai South)
※ドバイ南西部、ジュベル・アリ港(Jebel Ali)近郊。アブダビにも比較的近い場所に位置します。


✅想定規模と利用者数

このプロジェクトは、年間2億6,000万人の利用を想定。
完成後は、現在のドバイ国際空港(DXB)の約5倍の規模になる見込みです。


✅現在の運航先(一部)

現在のDWC(Al Maktoum空港)はヨーロッパを中心に以下の都市へ運航中です。

・デンマーク(コペンハーゲン)
・イギリス(ニューカッスル)
・ドイツ(ベルリン、ケルン、ミュンヘン、シュトゥットガルト)
・イタリア(ミラノ)
・サウジアラビア(リヤド、ジェッダ)
・モルディブ(マレ)
・オランダ(アムステルダム)

その他、スウェーデン、ノルウェー、スイスなどへの便も展開中


✅3段階の拡張計画

空港は3つのフェーズに分けて建設が行われ、第一段階は2032年までの完成を予定しています。

◆第1段階(〜2032年 完成予定)

・西ターミナルビル建設
・コンコース1(100ゲート)
・高速メトロとの接続
・空港内自動列車(APM)、地下駅4か所
・地下の手荷物搬送システム
など

⇒年間1億3,000万人の旅客に対応

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◆第2段階(2040年以降)

・コンコース2を追加
・ゲート数:合計200ゲート
・地下インフラの拡張(APM、搬送システム等)

⇒年間1億5,000万人に対応

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◆最終段階(2050年以降)

・東ターミナル新設
・コンコース3・4の追加
・滑走路4本目・5本目の新設
・ドバイメトロ・エティハド鉄道との接続
・空港内ループ型鉄道(全14駅)ですべてのエアサイドビルと連結

⇒旅客ゲート:400以上/滑走路:5本/旅客ターミナル:5棟

⇒年間最大2億6,000万人の対応を目指す


✅空港がもたらす都市への影響

プロジェクトの一環として、ドバイ・サウスには新たな機能都市ゾーンが整備される予定です。

・物流都市(Logistics City)
・商業都市(Commercial City)
・住宅都市(Residential City)
・航空都市(Aviation City)
・ゴルフ都市(Golf City)

また、約100万人規模の居住を想定した都市開発が進められ、雇用創出や都市交通インフラの整備などを通じて、ドバイ全体に大きな影響を与えることが予想されています。


✅DXB空港はどうなるのか?

現在のドバイ国際空港(DXB)については、全航空サービスを順次DWCへ移行予定です。

ドバイ空港当局は「2つの巨大空港を併存させるのは非効率」とし、DXBは将来的に閉鎖、または別用途に再開発が検討されています。

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まとめ

このプロジェクトは、単なる空港建設にとどまらず、ドバイ全体の都市再構築と経済成長を見据えた壮大な取り組みです。
完成すれば、航空・物流・観光・国際交流など、多くの分野でドバイの国際的な存在感をさらに高める中核的なプロジェクトとなることが期待されています。

完成予定は2050年以降とまだ先ではありますが、今後の動向には引き続き、世界中の注目が集まりそうです。

🔗出典:TimeOut(https://www.timeoutdubai.com/news/al-maktoum-international-airport-plans

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