ドバイは基本的に砂漠地帯であり、砂塵が舞いやすい環境です。
この砂塵が原因で、アレルギー症状を引き起こす可能性があります。
砂塵について、日本の外務省も《アラブ首長国連邦(UAE)における砂塵によるアレルギー症状の可能性》を指摘しており、注意が必要です。
そこで今回は、砂塵アレルギーの症状や予防策について解説いたします。
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◆ドバイの大気環境と砂塵の影響
UAEでは、大気中の砂塵(PM2.5やPM10)の濃度が高くなることがあり、大気質指標(AQI)が300以上に達すると「戸外での活動が危険とされる水準」となります。そのため、呼吸器・循環器に持病がある方だけでなく、健康な方でも過剰に砂塵に曝露されないよう注意が必要です。
・ドバイの大気質指標(AQI)※3月時点の一例
ダウンタウン・ドバイ周辺:66-97
ドバイヒルズ周辺:82
パームジュメイラ:79-110
ブルジュマン駅周辺:108
(数値はリアルタイムで変動があります。最新の情報はIQAirで確認できます →【IQAir】https://www.iqair.com/)
※特に、強風や砂嵐が発生しやすい季節の変わり目には注意しましょう。
◆砂塵アレルギーの症状・予防策
▲砂塵アレルギーの主な症状
・呼吸器系:くしゃみ、鼻水、咳、呼吸困難、喘息
・皮膚:かゆみ、発疹
・目:かゆみ、充血、涙目
など
▲予防策
・特に風が強い日や砂嵐の際には外出を控える
・室内に砂塵が入り込まないよう、窓やドアを閉める
・空気清浄機を活用する
・呼吸器や目を保護するため外出時のマスク・メガネの着用
・最新のAQI情報をチェックする
※特に小さいお子様は注意が必要です。
またアレルギー症状が出た場合は、重症化の恐れがあるため早めに医療機関へ相談することが大切です。
UAEでは、かかり易い病気として、粉塵(屋外での多量の砂塵、屋内の埃など)による呼吸器感染症(風邪、気管支炎、肺炎等)が上位にあげられます。
多量の砂塵は呼吸器疾患以外にも、心臓など循環器系へも悪影響があることが分かっています。
そのため、呼吸器や循環器に持病のある方は勿論、持病やアレルギーが無い方も、マスクの着用や、屋外にいる時間を減らすなどの対策が必要です。
◆最後に
ドバイで生活をする上で、砂塵は避けられない環境要因のひとつです。油断すると重症化する恐れもあります。
外出する際にはマスクやメガネの着用を心がけ、IQAir《https://www.iqair.com/》などの大気汚染情報サイトや、アプリなどを活用し、日常的な予防策を意識しましょう。