今週、UAEの交通法が改正されることが発表されました。
今回の法改正では、厳格な規則の導入、罰則の強化、運転免許の取得年齢の引き下げが主な変更点となります。
「交通規制に関する連邦法令第14号（2024年）」は、昨年10月に発表され【3月29日土曜日からドバイを含むUAE全土】で正式に導入される予定です。
日本の免許証からの切り替えは比較的簡単なため、現地で運転をする方も多いかと思います。
◆そこで今回は、交通法改正後の主な変更点（罰則強化・罰金額・懲役の可能性）について紹介いたします。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
１．運転免許の取得年齢の引き下げ
◆最低年齢が17歳に変更（従来は18歳から取得可能）
運転免許申請者は、免許発行機関が定める健康診断と運転免許試験に合格する必要があり、更に日本同様、免許の種類ごとに定められた条件を満たす必要があります。
従来よりも低年齢での取得が可能となるため、若年層の運転機会が拡大されます。
２．交通違反の罰則強化
現行の規則に加え、以下の違反行為には、最高2年の懲役および最大10万ディルハムの罰金が科される可能性があります。
・ひき逃げ
・赤信号無視
・飲酒運転
・免許停止中の運転
など
また、飲酒運転や無謀な運転は以下の厳しい処罰の対象となります。
・最大10万ディルハムの罰金
・運転免許の停止
（場合によっては懲役の可能性もあります）
さらに、以下の行為が発生した場合、5万ディルハム以上の罰金と追加の法的措置が科される可能性があります。
・重傷事故
・死亡事故
・重大な物的損害
また、警察への協力を拒否した場合は、即時逮捕の可能性もあります。
《信号無視の罰則が厳格化》
◆新法では、時速80km制限の道路で信号無視をすると、最低3ヶ月の懲役および1万ディルハム以上の罰金が科される場合があります。
３．無免許運転（無効な免許証の使用を含む）への罰則
◆認められていない外国の免許証を使用した場合
・2,000ディルハム～1万ディルハムの罰金
・再犯の場合は少なくとも3か月の懲役および最大5万ディルハムの罰金
が科せられる可能性があります。
◆有効な免許証を持たずに運転した場合、又は許可されていないカテゴリーの車両を運転した場合
・最長3ヶ月の懲役または5,000ディルハム～5万ディルハムの罰金
・再犯の場合は最低3ヶ月の懲役および最大10万ディルハムの罰金
（UAE の運転免許証は 8 つのカテゴリーに分類されています。例：バイク、自動車、大型など）
◆以上が、今回の交通法改正における主な変更点となります。
今回の法改正は、
✅交通安全の向上
✅若年層の運転機会の拡大
✅交通環境の改善
を目的として定められたものです。
最新の交通法を把握し、安全運転を心がけましょう！
⚠ 注意事項
本記事で紹介した、新法の罰則・罰金額は一例であり、規則違反の内容や状況に応じてより重い処罰が科される場合があります。
随時最新の公式情報を確認し、適切に対応してください。
